リーダーの仕事、リーダー5年目の私に伝えたい中堅リーダー6つの心得
リーダーも経験年数が進むにつれて、初心を忘れてついつい上から目線でスタッフに命令口調で指示を出したりしていませんか?私も、初心を忘れて横着なリーダーになっていた時期があります。リーダーを15年経験し、平社員に戻った経験から「リーダー5年目の私」に伝えたい6つのポイントをお伝えします。
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リーダーの6つの心得中級編
- 部下のミスは自分のミスと自覚する。
- 成果はスタッフのおかげと感謝する。
- わからないときはスタッフを頼る。
- スタッフの手本になる。
- スタッフに「任せる日」を意図的につくる。
- 率先して休みをとる。
それでは、リーダーの6つの心得中級編を解説して行きます。
1、スタッフのミスは自分のミスと自覚する。
実は、スタッフがミスを犯したときに一番反省をしているのは、ミスをした本人です。
その反省している本人を更に責め立ててもスタッフは萎縮するだけで、なんの問題解決にもなりません。
だからこそ、「リスクマネジメント」を意識して、ミスの起こりにくい環境を作ることが大切なのです。
環境つくりは、リーダーが一人で考えてもできませんし、スタッフ任せにしても上手く行きません。スタッフの考え(現場の声)とリーダーの考え(経営的視点等)を合わせて考える必要があります。
そして、一番大切になってくるのが「具体的解決策」を考えることです。
具体的で、即実践できる解決法でなければ、ミスは繰り返し起こり、事故につながるのです。
リーダーがこの考えを持って実践することでスタッフも「リスクマネジメント」を意識するようになるのです。
リスクマネジメントの意識が低い職場は、リーダーの危機感も低いのです。
そのような職場でのスタッフの成長はありません。つまり、スタッフのミスは、スタッフが成長できない職場環境を作っている管理職に責任があるのです。
2、成果はスタッフのおかげと感謝する。
- チーム仕事はスタッフがいなければ成立しない。
- 苦手な部分は得意なスタッフがカバーしてくれる。
そもそも、チームで仕事を行う場合は、スタッフがいなければ仕事自体が成立しません。
今の私のように、一人ケアマネでリーダーであればすべては自己責任ですし、スタッフもいません。苦手なことも自分ですべて行わなければなりませんから、成果は自分のおかげということになります。
しかし、チームで行う仕事も多く存在します。
以前、5つの事業所の管理をしていたとき、私一人では何もできないことを実感しました。
一つひとつの事業所が成果を出して、高評価を獲得できるのはその事業所のリーダーや現場のスタッフが支えてくれるからなのです。
そうです。私がリーダーとして仕事ができるのは、スタッフが居るからなのです。
初級編で「すべてのスタッフに媚びる」ことを話しました。
スタッフの働きやすい環境を作り、スタッフがのびのびと仕事をすることで成果がでる。それが、事業所の評価や売上にもつながって行くのです。
ですから、あなた一人の成果ではなく、スタッフ全員で得た成果であり、支えてくれるスタッフが居るから大きな成果が出せるのです。
3、わからないときはスタッフを頼る。
- リーダーでも完璧ではない。
- 帰属欲求と承認欲求に働きかける。
- スタッフの長所を伸ばす。
リーダーと行っても、一人の人間です。ですから、分からないことや苦手なこともあるのです。
そんなときこそ、スタッフを成長させるチャンスなのです。
マズローの欲求5段階説を活用し、スタッフの帰属欲求(社会や会社、家族などに受け入れられたい欲求)と承認欲求(誰かに認められたいという欲求)を満たすことができるチャンスでもあります。
人間は苦手を克服するよりも、得分野を伸ばす方がストレスを感じませんし、やりがいを感じます。
「頼る」部分がスタッフの得意分野であれば、やりがいを感じ帰属欲求も承認欲求も満たされるのですから、モチベーションは勝手に上がって行きます。
あなたも、苦手な部分や不得意な部分を、得意なスタッフに任せることができるので、安心して負担を減らすこともできるのです。
ここで注意が必要なのは、「適材適所」を必ず意識することです。
出来ないことや不得なことを無理やり押し付けても、良い結果は得られません。
あくまでも、自分が出来ないことや分からないこと、不得意なことを得意としているスタッフに頼るのです。
4、スタッフの手本になる。
- コンプライアンスや倫理観、規範に従う。
- 知識・技術を高める。
- みんなが苦手とする仕事を率先して行う。
コンプライアンスに関しては、リーダーがスタッフに一番手本を示さなければならない部分です。
コンプライアンスや倫理観、規範などが守られない職場では、リーダーやスタッフの裁量で物事が判断され、気がつかないうちにルール無視の無法地帯になってしまいます。
その状態が長く続くと、感覚が麻痺して何が良いことで、何が悪いことなのかがわからなくなるのです。
そのような職場は、将来的に何らかのペナルティを受けることになるでしょう。
ペナルティを受けてからでは、全てが遅いのです。
そうならないためにも、リーダーがコンプライアンスや倫理観、規範に従い、スタッフの手本にならなければなりません。
前の項で「スタッフを頼る」という話をしましたが、いつまでも頼っていては、スタッフの手本にはなりません。
ですから、不得意や苦手なこともどこかのタイミングで克服することが大切です。
その、不得なことや苦手なことを克服する姿勢が、スタッフの手本となるのです。
また、みんなが苦手とする仕事を率先して行っている姿が、スタッフの手本にもなります。
私の場合は、「クレーム処理」をすべて請け負っていました。
誰しも「クレーム処理」は好きでは無いと思います。だからあえて率先して行っていました。
5、スタッフに「任せる日」を意図的につくる。
- 連絡の取れない日を作る。
- 連絡が取れても、動けない日を作る。
- 病欠する。
リーダーを長く続けて居ると、「自分がいなければ仕事が上手く行かない」を錯覚する時期があります。(笑)
逆に、スタッフがリーダーに頼ってばかりになってしまうこともあります。
それでは、リーダーも休ませんし、スタッフも全く成長しません。
スタッフが成長しなければ、自分自身の出世もありませんし、スタッフの出世もありません。
ですから、スタッフや現場が成長できるように、完全に任せてしまう日を作るのです。
私の場合は、ちょうどよいタイミングで県外への長期研修に出る機会がありました。
3週間、全く職場に行けない連絡も夕方以降にしか取れない環境になりました。
その期間、ほとんどのことをサブリーダーとスタッフで判断しなければならなかったのです。
その期間のおかげで、スタッフは急激に成長しました。
頼られなくなって少し寂しくもなりましたが、安心して留守のできる職場になりましたし、サブリーダーが私の跡のリーダーになるほどの成長がありました。
安心して任せられなければ、ゆっくり病気もできません(笑)
というのは冗談ですが、安心して任せられないと常に仕事を気にすることになるので、気持ちも体も休まりません。
取り返しのつかない病気をする前に、軽い病気で「病欠」してスタッフに任せる機会をつくるほうが良いと思います。
6、率先して休みをとる。
- 公休はゆっくり休む。
- 有給も取れ。
- 希望休もとれ。
- 昼休みもとれ。
率先して休みをとれと言っても、スタッフに休みを取らせずにリーダーが自由に休みを取れということではありません。
リーダーが休みも取らずに仕事をしていると、スタッフも休みが取りにくくなるのです。
ですから、自分が率先して休みを取っているフリをして、スタッフに気兼ねなく休みが取れるようにするのです。
私の場合は子供達のイベントで休みを取っていましたので、子供の居る家庭のスタッフには、子供のイベントでの休みは優先して取れるように声をかけていました。
また、独身のスタッフも休みが取りやすいように、私自身が趣味の時間の為の休みを取っていました。
スタッフが足りなくて、休みが取れない環境もあると思いますが、可能な限り自分とスタッフが休める環境を作ることが大切です。
休みを取ることは、ミスの軽減にも繋がします。
リスクマネジメントの一貫として、休みと休憩の取れる工夫をしましょう!
まとめ
今日は、中堅リーダーの6つの心得をお伝えしました。
- スタッフのミスは自分のミスと自覚する。
- 成果はスタッフのおかげと感謝する。
- わからないときはスタッフを頼る。
- スタッフの手本になる。
- スタッフに「任せる日」を意図的につくる。
- 率先して休みをとる。
この6つの心得は、初級編の6つの心得を意識せずにできるようになってから、実践するほうが良いと思います。
実践して身につけることで、あなたのリーダーとしての資質は格段に向上するでしょう!
あなたの成長が、職場の成長に繋がります!
では、今日はこのへんで!
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